川崎市は神奈川県北東部にある街で、多摩川を挟んで東京都に隣接しています。東京と横浜両方にアクセスしやすく、通勤やお出かけに便利な立地。再開発も活発におこなわれていて、街の利便性がぐんぐん向上中です。これまでも都心のベッドタウン機能を果たしてきましたが、近年ますます人気が高まっています。
大手不動産会社による「借りて住みたい街ランキング」では、いつも上位にランクイン。都心へのアクセスや手頃な家賃に魅力を感じる人が多いのでしょう。個性豊かなエリアが揃っているため、幅広いターゲットに刺さりやすいのも人気の理由です。
今回は川崎市の住みやすさを詳しく解説します。東京都に通勤・通学していて、家賃を抑えたい方は、川崎市はオススメの街です。歴史やオススメスポットなどを通して、川崎市の魅力を知っていただき、お部屋選びの参考にしてくださいね。
川崎市ってどんな街?
まずは川崎市がどんな街なのか見ていきましょう。川崎市の歴史や特長、交通の利便性をご紹介します。
川崎市の歴史
川崎市の市制が施行されたのは、1924年(大正13年)です。川崎町、大師町、御幸村の合併により誕生しました。「川」は多摩川、「崎」は三角州(デルタ)という意味で、地形が名前の由来となっています。
その後も1939年(昭和14年)までに中原町、高津町などの各町村が川崎市に編入されました。政令指定都市に移行したのは、1972年(昭和47年)のことです。
川崎市は工業都市として発展してきた歴史があります。東京湾沿いのエリアには、戦前戦後にかけて鉄鋼、石油化学、情報通信など多くの企業が進出。1974年(昭和49年)のオイルショックまでは、右肩上がりで規模を拡大しました。
川崎市は現在も製造業がさかんで、多くの企業が研究開発機関を置いています。人口は政令指定都市の中で6番目の規模に成長。2024年(令和6年)には、記念すべき市制100周年を迎えます。
川崎市の特長
川崎市の特長は、利便性が高く住みやすいベッドタウンであるという点です。市の東端を流れる多摩川を渡れば、すぐ東京都に入ります。都心に通勤・通学しやすい距離感は、一人暮らしの会社員や学生にとって嬉しいポイント。
さらに緑地や公園が多く、都会にいながら自然に囲まれた暮らしができるため、子育て中のファミリー世帯からも支持を得ています。このように川崎市は、若い世代を中心に住みやすさを実感しやすい街です。
都市機能が充実している点にも注目です。政令指定都市の中で最も面積が小さい川崎市は、街の魅力がコンパクトに凝縮されています。デパートやショッピングモール、商店街などのお買い物施設は駅前にずらり。日用品からファッションまで、欲しいものはなんでも揃う環境です。総合病院や文化施設なども多く、安心して豊かな生活を送ることができるでしょう。
川崎市の利便性
川崎市内にはJR東日本、JR東海、京急電鉄、東急電鉄、小田急電鉄、京王電鉄の6事業者が合計15路線を運行しています。
ほとんどの路線が東京につながっていますが、路線ごとにアクセスしやすい街は異なります。たとえばJR横須賀線・東海道線・京浜東北線は品川・東京方面に乗り換えなしでアクセスできる路線です。小田急線は新宿方面、東急東横線・田園都市線は渋谷方面に1本で行けます。
川崎市内を移動することが多い方は、JR南武線がおすすめ。多摩川と平行に川崎市を縦断する路線なので、臨海部から北部まで市内を移動するのに便利です。お部屋探しの際は、通勤・通学先にアクセスしやすい路線を調べて、その沿線で探すと良いでしょう。
川崎市最大のターミナルといえば「川崎駅」です。2020年(令和2年)の乗降客数は15万9,802人で市内ではダントツの多さ。乗り入れているのはJR東海道線、京浜東北線、南武線の3路線です。都心だけでなく、埼玉や千葉方面へのアクセスにも優れています。
電車が通っていないエリアでも、バスを使って楽々移動することが可能。バス路線は川崎駅を起点として、市内全域に広がっています。川崎市内を走る高速道路は「東名高速道路」「第三京浜道路」「首都高速神奈川1号横羽線」「首都高速湾岸線」の4本。マイカーで遠方に向かう際もスムーズにアクセスできます。
川崎市の4つの魅力!
南北に広がる川崎市はエリアごとに雰囲気が異なり、それぞれに個性があります。今回は川崎市を4つのエリアに分けて、魅力を徹底解剖します。あなたの暮らしや価値観に合った、魅力的なエリアを見つけてくださいね。
魅力①世界に誇る工業都市!臨海部エリア
臨海部エリアは、川崎市川崎区の南部に位置しています。京浜工業地帯の中心にあり、日本経済を支えてきたエリアです。川崎港をはじめ、大規模な工場や物流施設が集積しています。医薬品や食品などライフサイエンス分野の研究開発施設も多く進出していて、世界に誇れる工業都市となっています。
かつて臨海部エリアの大部分は海でしたが、江戸時代中期から埋立がスタートしました。明治時代からは本格的な埋立造成事業がおこなわれ、多くの工場が誘致されます。現在も廃棄物埋立護岸の整備などで、埋立は継続中です。
工場が多い土地柄、昼間人口が多く夜間人口が少ないのが特徴。住宅があるのは、多摩川沿いのエリアと浜川崎駅周辺、浅野町の一部のみです。
交通アクセスはバスが便利で、川崎鶴見臨港バスにのって周辺の街にアクセス可能。2023年(令和5年)3月1日からは川崎市初のBRT(バス高速輸送システム)も運行開始となり、ますます利便性の向上が期待されます。電車もJR南武線とJR鶴見線が通っていますよ。
魅力②都会的で洗練された街!川崎周辺エリア
川崎周辺エリアは、川崎市川崎区北部、幸区、中原区を含むエリアです。「川崎駅」や「武蔵小杉駅」などのビッグターミナルがあり、通勤やお買い物に便利な立地が魅力。駅周辺は新しい高層ビルやマンションが立ち並び、都会的で洗練された雰囲気が漂います。
川崎駅の周辺は繁華街が広がっていて、とくに賑やかなエリア。ショッピングモールや飲食店街が多く、お買い物や外食に困りません。コンビニ、スーパー、病院など、近くにあると嬉しい施設が一通り揃っています。
静かな環境で暮らしたい方は、川崎駅の西側に住むのがおすすめです。オフィスやマンションが立ち並ぶ、落ち着いた街並みになっています。大通り沿いは夜も人通りが多く明るいので、夜遅くに帰っても怖くありません。
武蔵小杉駅の周辺はタワーマンションがたくさん建設されている新しい街。一人暮らしからファミリー層まで、絶大な人気を集めています。6路線が乗り入れているという交通アクセスの良さも人気の理由です。公園や道路なども綺麗に整備されていて、快適に暮らすことができますよ。
魅力③起伏に富んだ住宅街!中部エリア
中部エリアは高津区と宮前区にまたがるエリアです。川沿いの平坦地と丘陵地によって、起伏に富んだ地形が形成されています。坂道が多いので、歩くのがきつい方は電動自転車や車があると便利。閑静な住宅街が広がっていますが、駅前は栄えていてお買い物には困りません。都会過ぎず田舎過ぎず程よい都会感を味わえるのが、中部エリアの魅力です。
鉄道は東急田園都市線が通っていて、主要な駅として「溝の口駅」や「鷺沼駅」が挙げられます。渋谷や自由が丘などに直通で行けるので、通勤からお出かけまで活躍してくれそうです。渋谷からは東京メトロ半蔵門線と相互直通運転をおこなっているので、大手町にも乗り換えなしで行けます。
自動車交通の要所にもなっています。東名高速道路の「東名川崎インターチェンジ」があるため、遠方への車移動も楽々です。都内につながる第三京浜道路もあり、マイカーで通勤する方も少なくありません。
中部エリアは昼間人口よりも夜間人口のほうが多く、典型的なベッドタウンです。都心に通勤・通学する方が多く住んでいます。溝の口駅周辺はマンションの需要が高く、新しいマンションも増加中。鷺沼駅周辺はゆったりとした戸建て住宅街が広がっていて、美しい街並みに囲まれて生活できるでしょう。
魅力④緑豊かな学生街!北部エリア
北部エリアは、多摩区と麻生区に位置しています。「登戸駅」「向ヶ丘遊園駅」「新百合ヶ丘駅」など、小田急線沿線を中心に栄えているエリアです。中部エリアと同じく高低差が大きい地形となっています。高台になっている場所からは周辺を一望でき、とても見晴らしが良いですよ。
豊かな緑に恵まれている点が、北部エリアの特徴です。北部エリア内には多摩川緑地や生田緑地など、雄大な自然を感じられるスポットが多数。昔から人の手によって守られてきた里山もあり、のどかな風景を見ることができます。自然に囲まれて静かに暮らしたい方やオンオフの切り替えをしっかりしたい方は、北部エリアがおすすめです。
学生街としての一面も持っています。北部エリアには「専修大学」「明治大学」「昭和音楽大学」「日本映画大学」など、複数のキャンパスが点在。周辺には安くて美味しい飲食店が多数あり、初めて一人暮らしする方にぴったりの環境が整っています。
北部エリアを通る小田急線は新宿駅へのアクセスが抜群。箱根ロマンスカーも通っているため、お出かけも楽しくなりそうです。登戸駅と向ヶ丘遊園駅の周辺では、土地区画整理事業が進行中です。開発後は街並みがガラッと変わって、どんどん便利になっていくことが期待されます。
川崎市のデータ
どんな街なのか具体的なイメージを膨らませるために、川崎市のデータをご紹介します。川崎市の「人口」「治安」「家賃相場」を見て、住みやすさを探っていきましょう。
人口
市制が施行した1924年(大正13年)の人口は5万188人でした。当時と比べると、川崎市の人口は大幅に増えています。人口が急増したのは1955年(昭和30年)〜1965年(昭和40年)頃の高度経済成長期。工場誘致と宅地開発が進んだ結果、年間数万人もの勢いで増加しました。その後も人口は伸び続け、2017年(平成29年)には人口150万人を突破しています。
2023年(令和5年)1月1日時点の川崎市の人口は154万516人で、世帯数は76万2,705世帯です。2022(令和4年)1年間の人口増減は、前年と比べて1,691人増えています。前年の増加数を999人上回っており、人口増減率は0.11%です。区別の人口増減を見ると、人口増加が最も多いのは多摩区でした。中原区、宮前区、幸区も人口が増加しています。
転入と転出のバランスを見てみましょう。2022年(令和4年)は転入が10万4,623人、転出が10万840人でした。転入から転出を差し引いた社会増減は3,783人増加です。川崎市では1997年(平成9年)以降、26年連続で転入超過の傾向が続いています。
年齢別の社会増減を見ると、転入超過数が最も多いのは20〜24歳です。次いで25〜29歳、15〜19歳が続きます。進学や就職で川崎市に転入してくる若い世代が多いのでしょう。
治安
川崎市の治安を知るために、神奈川県警の犯罪統計資料を見てみましょう。川崎市の刑法犯認知件数は5,840件です。そのうち窃盗犯が4,389件で、7割近くを占めています。窃盗犯のほとんどは、乗り物盗か非侵入盗です。被害を防ぐために、自転車や自動車などの二重ロックを徹底しましょう。
区ごとに見ると、刑法犯認知件数が最も多かったのは川崎区の1,923件でした。最も少なかったのは麻生区の370件です。このように同じ川崎市内であっても、区によって刑法犯認知件数が大きく異なることがわかります。
全国21大都市(政令指定都市・東京都区部)と比べて、川崎市の治安はどうなのでしょうか。たとえば人口1,000人あたりの刑法犯認知件数は、川崎市が最も少ないです。人口10万人あたりの少年犯罪検挙人員も最少となっています。
川崎市の人口1,000人あたりの刑法犯認知件数は、2002年(平成14年)をピークに減ってきています。窃盗犯の認知件数はピーク時の約2割の水準となり、大幅に減少しています。昔は治安が悪いイメージがあったかもしれませんが、今は安心して暮らせる街になってきているのです。
凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 知能犯 | 風俗犯 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
認知件数 | 38 | 459 | 4,389 | 362 | 66 | 526 |
(参照:神奈川県警察 刑法犯 罪名別市区町村別認知件数 令和4年12月末確定値)
家賃相場
川崎市の平均家賃相場は、区によって大きな開きがあります。家賃相場が最も高い区は武蔵小杉駅のある中原区です。武蔵小杉駅は乗り入れ路線が多く便利な上に、新しく建てられたタワーマンションが家賃を引き上げているのでしょう。
家賃を抑えたい方は、北部エリアの多摩区や麻生区がおすすめです。ワンルームは5万円、1Kは6万円程度の物件が多く、お手頃な家賃相場になっています。大学が多いので、単身者向けのマンションが豊富にあることもポイントです。
家賃相場が高いエリアの中でも、駅からの距離や築年数など条件を緩めれば、安くて良い物件を見つけられる可能性があります。条件を絞り込みすぎずに、お部屋を探してみてくださいね。
間取り | 川崎区 | 幸区 | 中原区 | 高津区 | 宮前区 | 多摩区 | 麻生区 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1R | 6.13万円 | 7.04万円 | 7.28万円 | 7.00万円 | 6.71万円 | 5.56万円 | 5.59万円 |
1K | 7.59万円 | 7.82万円 | 8.14万円 | 7.59万円 | 7.52万円 | 6.12万円 | 6.25万円 |
1DK | 10.04万円 | 9.11万円 | 9.58万円 | 9.32万円 | 8.95万円 | 7.39万円 | 7.47万円 |
1LDK | 10.48万円 | 12.20万円 | 14.24万円 | 12.24万円 | 12.36万円 | 11.10万円 | 9.23万円 |
川崎市で人気の街
ここからは、川崎市で人気の街をご紹介します。知る人ぞ知る穴場の街を3つ厳選しているので、お部屋探しをしている方はぜひ参考にしてくださいね。
元住吉駅
元住吉駅は川崎市中原区の南側にある駅で、東急東横線と目黒線が通っています。急行が停車しないため、遠方に行くときは隣の武蔵小杉駅や日吉駅で急行に乗り換える必要があります。渋谷駅までは約22分、横浜駅までは約17分で、東京と横浜両方に出やすいです。東急東横線は東京メトロ副都心線と相互直通運転をおこなっており、池袋駅にも1本で行くことができます。
元住吉の魅力を語る上で欠かせないのが、商店街です。駅前には「モトスミ・ブレーメン通り商店街」「モトスミ・オズ通り商店街」があります。どちらも活気にあふれていて、地元住民の憩いの場です。モトスミ・ブレーメン通り商店街は駅の西側にあり、全長550メートルに約180店舗が営業している大規模な商店街です。駅の東側にあるモトスミ・オズ通り商店街は個人経営のお店が多いです。
どちらも庶民的で温かい商店街なので、毎日のお買い物が楽しくなるはず。肩肘を張らず、のびのび一人暮らしをしたい方におすすめの街です。
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溝の口駅
溝の口駅は川崎市高津区の中心部にある、東急田園都市線・大井町線の停車駅です。3分ほど歩くとJR南武線の武蔵溝ノ口駅もあり、全部で3路線が利用可能です。急行停車駅なので、乗り継ぎをせずにスピーディーに移動できますよ。渋谷駅までは直通で約13分。東急大井町線は始発列車も出ているため、座って通勤しやすいのも嬉しいポイントです。
駅前には大規模なショッピングモールが集積していて、必要な物は何でも揃います。代表的なショッピングモールは「ノクティプラザ」です。2棟構成になっていて、ファッションからグルメまで幅広い店舗が出店しています。ほかにも「マルイファミリー」や「イトーヨーカドー」など、お買い物の選択肢が豊富です。
少し足を伸ばして二子玉川でショッピングを楽しむのもオススメ。二子玉川駅は3つ隣の駅で、所要時間はたったの2分です。「二子玉川ライズ」や「玉川高島屋」で旬のアイテムを手に入れられます。人気の二子玉川から近くて家賃を抑えられるので、一石二鳥ですね。
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向ヶ丘遊園駅
向ヶ丘遊園駅があるのは川崎市多摩区です。駅名の由来は今は営業終了してしまった遊園地の名前の由来です。向ヶ丘遊園駅は小田急小田原線の急行停車駅で、都心へのアクセスに優れています。新宿駅までは乗り換えなしで、所要時間は約25分です。
自然を満喫できるのも、向ヶ丘遊園駅の魅力。駅から約13分歩いた場所に「生田緑地」という広大な緑地公園があります。里山の自然が大切に保存されていて、四季折々の風景を楽しむことができます。敷地内にある「プラネタリウム」「岡本太郎美術館」「藤子・F・不二雄ミュージアム」なども見どころです。毎週休日の予定を立てるのが楽しくなるでしょう。
向ヶ丘遊園駅には大学のキャンパスが点在しているため、多くの学生が住んでいます。駅前には安くて美味しいコスパ抜群の飲食店が盛りだくさん。深夜も営業しているスーパーも多く、帰りが遅くなっても安心ですよ。犯罪も少なく治安が良いので、女性の一人暮らしにも向いています。出費を抑えつつ、豊かな自然と美味しいごはんを味わいたい方は、向ヶ丘遊園駅周辺の物件をチェックしてみてください。
向ヶ丘遊園駅・周辺/オススメ家具付きマンスリーマンション
川崎市で人気のお出かけスポット
川崎市には一人でも大人数でも楽しめるお出かけスポットがたくさんあります。ここからはオススメのお出かけスポットを、定番から穴場まで3つご紹介します。川崎市で充実した休日をお過ごしください。
夢見ヶ崎動物公園
「夢見ヶ崎動物公園」は、川崎市幸区にある市内唯一の動物園です。JR南武線「鹿島田駅」から徒歩約20分、JR横須賀線・湘南新宿ライン「新川崎駅」から徒歩約15分の場所にあります。JR「川崎駅」西口からバスも出ていて、最寄りのバス停「夢見ヶ崎動物公園前」からは徒歩7分程度です。
入園料は無料で、9時から16時まで年中無休で開園しています。気軽に何度でも訪問できるのが、夢見ヶ崎動物公園ならではの特徴です。園内では約60種類の動物が飼育されています。可愛らしい動物たちの姿をさまざまな角度から観察できますよ。
レッサーパンダ舎は人気の高い動物舎の1つ。シセンレッサーパンダの家族が暮らしています。モフモフした毛や三角の耳が、たまらなく愛くるしいです。涼しい森林・竹林に生息しているので、夏場は冷房が欠かせないんだとか。人間と一緒で暑さが苦手なんですね。寒いときに会いに行くと、活発に動き回る姿を見れるかもしれません。
動物だけでなく、植物も見どころです。夢見ヶ崎動物公園は「加瀬山」という標高35メートルの小高い丘の上にあります。メジロやシジュウカラなど40種類以上の野鳥が生息していて、バードウォッチングに最適。春には約500本の桜が咲き誇り、レジャーシートを敷いてお花見もできます。
施設名:夢見ヶ崎動物公園
所在地:〒212-0055 川崎市幸区南加瀬1-2-1
アクセス:JR南武線「鹿島田駅」駅下車 徒歩約20分
駐車場:有り(※ただし台数が少ないので公共交通機関の利用がおすすめ)
営業時間:9:00~16:00
川崎マリエン
「川崎マリエン」は川崎港と市民の交流を目的につくられたコミュニティー施設です。「マリン」と「エントランス」を略して「マリエン」という名前が付けられました。川崎区東扇島にあり、海と工業地帯に囲まれた立地です。バスで行くのが便利で、JR川崎駅から「川崎マリエン」のバス停で下車します。駐車場が24時間解放されているので、自動車で行くのも便利です。
屋外施設と屋内施設があり、使い方はさまざま。屋外にはテニスコート、ビーチバレー場、バーベキュー場、キャンプ場があり、アクティビティを楽しむことができます。屋内施設は展望台やトレーニング室などが人気です。あまり混んでいないので、のびのび使えます。良心的な料金設定だから、お財布にも優しいですね。
タワー棟10階の展望台は地上50メートルの高さから、開放的な景色を眺められますよ。料金は無料で良心的!富士山も見える360度パノラマです。手前には工場地帯が広がっているので、夜は幻想的な工場夜景も楽しめます。2014年には「日本夜景遺産」にも登録されるほど、美しい風景です。航空写真を使った川崎港のジオラマも展示されているので、お見逃しなく。
交流棟1階の入口にはホオジロザメの剥製が展示されています。川崎港の千鳥運河に漂着したサメを剥製にしたものです。全長4.85メートルもあり、近くで見ると迫力満点。大きな口を開けていて、今にも動き出しそうな臨場感を味わえますよ。
スポット名:川崎マリエン
所在地:〒210-0869 川崎市川崎区東扇島38-1
アクセス:JR「川崎駅」からバスで約30分
駐車場:有り(有料)
営業時間:9:00~21:00
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
幅広い世代から人気があるお出かけスポットといえば「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」です。生田緑地から程近い多摩区長尾で、2011年にオープンしました。チケットは日時指定による予約制です。
オススメの行き方は、小田急線・JR南武線「登戸駅」からバスに乗る方法です。キャラクターが描かれた可愛らしいバスが出迎えてくれるという、ファンにはたまらない演出です。「向ヶ丘遊園駅」や「宿河原駅」から歩いて15分ほどで行くこともできますよ。
館内には「ドラえもん」をはじめ、「パーマン」や「キテレツ大百科」などの原画が展示されています。受付で、ひみつ道具「おはなしデンワ」を受け取りましょう。展示に関する詳しい解説をしてくれます。こども用おはなしデンワは、クイズを解いたりドラえもんたちのお話を聞けるんだそうです。このように、大人も子どももワクワクできる演出がたくさん散りばめられています。
映像展示室「Fシアター」では、オリジナル短編映像が上映されています。ここでしか観ることのできない貴重な映像です。入館時に渡されるチケットで入場してくださいね。ミュージアムショップ「ギフトコーナー藤子屋」は、特別なアイテムが勢ぞろい。限定グッズも多く、ついつい集めたくなります。3階には食事ができる「ミュージアムカフェ」もあります。キャラクターがデザインされたメニューが満載です。混雑しやすいので、待ち時間を短縮するために、入館時に整理券を受け取っておきましょう。
フォトスポットで写真を撮るのもオススメ。屋上スペースにドラえもんで登場する空地の土管や、どこでもドアがあります。キャラクターも隠れているので、探してみてくださいね。
スポット名:川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
所在地:〒214-0023〒神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1
アクセス:小田急線・JR南武線「登戸駅」からバスで約9分
駐車場:なし
営業時間:10:00~18:00
川崎市のオススメイベント
地域のイベントに参加すると、いつもとは違う体験ができて楽しいですよね。ここからは、川崎市のオススメイベントをご紹介します。
川崎大師風鈴市
「川崎大師風鈴市」は、川崎市の夏の風物詩です。例年7月下旬に5日間おこなわれているお祭りでしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、近年は開催期間を1か月間に延長しています。2022年は7月1日から8月7日まで開催されました。密を防ぐために川崎大師境内ではなく、周辺の店舗で風鈴が販売されるスタイルです。
風鈴市では全国から集められた約3万個の風鈴が販売されます。さまざまな素材やデザインの風鈴が店頭に並ぶ光景は圧巻。南部風鈴や江戸風鈴など、全国各地ゆかりの風鈴が販売されます。川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」も必見です。1,000円前後のものが多いので、手軽に購入できるのが嬉しいですね。
期間中は涼やかな風鈴の音色が街中に響き、夏の暑さを和らげてくれますよ。目と耳で楽しめる風流なイベントです。風鈴販売のほかに、「川崎大師やくよけ風鈴市音頭」や「風鈴市祝い唄」などの踊り練り込みも恒例行事となっています。
川崎大師に向かう途中、仲見世通りで食べ歩きをするのも楽しみの1つ。仲見世通りは約150メートルの商店街では、飴やおまんじゅうが販売されています。蒸しあがったばかりのおまんじゅうは絶品です。ぜひご賞味くださいね。
川崎市のマンスリーマンションで「お試し住み」しませんか
川崎市は若い世代が多く住んでいて、活気がある街です。さまざまな鉄道路線が通っているため、都内に毎日通勤しても苦になりません。街の雰囲気やアクセスしやすい駅をチェックして、自分にぴったりな街を見つけてくださいね。
川崎市で住んでみたい街が見つかったら、まずはマンスリーマンションでの「お試し住み」がオススメ。一人暮らしに必要な家具家電がそろっているので、持ち込むのは最小限の荷物でOKです。引越しの手間や費用をぐっと減らせるので、気軽に一人暮らしを始められますよ。